はじめに
msvcp110.dllが見つからないというエラーは、多くの場合、アプリがMicrosoft Visual C++ 2012ランタイムの必要なファイルを読み込めないときに発生します。最初にMicrosoft公式の再頒布可能パッケージを修復またはインストールし、一つのアプリだけで失敗するなら、そのアプリを修復してください。それでも解決しない場合に限り、広範囲のDLL診断を行います。以下では、安全性と作業負担を考慮した3つの方法を順番に説明します。

早見表:状況に合う方法を選ぶ
| 確認できる状況 | 最初に試す方法 | 選ぶ理由 |
|---|---|---|
メッセージにmsvcp110.dllと表示される | Visual C++ 2012 Update 4を修復またはインストールする | このファイルはVisual C++ 11.0ランタイムに関連します。 |
| 一つのアプリだけが起動しない | 該当アプリを修復または再インストールする | アプリ本体や同梱された前提コンポーネントが不完全な可能性があります。 |
| 複数のDLLまたは依存関係エラーが出る | 広範囲のDLL診断を行う | 欠落、破損、バージョン不一致などをまとめて確認できます。 |
判断のポイント:必要なパッケージはWindowsの種類だけでは決まりません。64ビット版Windowsでも、32ビットアプリはx86版を必要とする場合があります。アプリの配布元が要件を示している場合は、その案内を優先してください。
方法1:Microsoft公式パッケージで「msvcp110.dll が見つからない」を解決する
この方法が適している場合
エラーにmsvcp110.dllと明記されている場合は、この方法を最初に試します。MicrosoftはVisual Studio 2012のランタイムをVC++ 11.0として案内し、Visual C++ 2012 Update 4再頒布可能パッケージのx86版とx64版を提供しています。Visual Studio 2012の延長サポートは2023年1月10日に終了しているため、旧ランタイムのインストーラーはMicrosoft公式サイトから入手してください。
操作手順
- エラーを表示しているアプリを終了します。
- Microsoft公式のVisual C++再頒布可能パッケージ配布ページを開きます。
- Visual Studio 2012(VC++ 11.0)Update 4の項目を探します。
- 対象アプリに必要なx86版またはx64版をダウンロードします。
- インストーラーを実行し、選択肢が表示されたら修復を選びます。表示されない場合はインストールを完了します。
- 処理の完了後にWindowsを再起動し、対象アプリを開きます。
注意:別のサイトから入手したmsvcp110.dllを、アプリのフォルダー、System32、SysWOW64へコピーしないでください。未検証または互換性のないファイルは、安全性の問題やアーキテクチャ不一致を招くおそれがあります。
結果の確認方法
以前と同じショートカットまたは実行ファイルからアプリを起動します。アプリが開き、msvcp110.dllのメッセージが再表示されなければ完了です。パッケージの処理後も一つのアプリだけが失敗する場合は、方法2へ進みます。
方法2:問題が起きるアプリを修復または再インストールする
この方法が適している場合
一つのプログラムだけでエラーが出る場合、特にインストールの失敗、中断された更新、手動でのファイル変更後に適しています。Windowsでは一部のプログラムに修復または変更が用意されていますが、すべてのアプリで利用できるわけではありません。
操作手順
- Windows 11では、スタート → 設定 → アプリ → インストールされているアプリを開きます。
- 対象アプリを探し、追加オプションを開きます。
- 利用できる場合は、詳細オプション → 修復を選びます。
- 設定画面に修復項目がない場合は、コントロール パネル → プログラム → プログラムと機能を開きます。

- 対象アプリを右クリックし、修復または変更を選んで案内に従います。
- 修復できない場合はアプリをアンインストールし、公式配布元から新しいインストーラーを入手して再インストールします。
注意:アンインストール前に、プロジェクト、セーブデータ、独自の設定ファイルをバックアップしてください。アプリの保存方式によっては、再インストール時にローカルデータが削除される場合があります。
結果の確認方法
修復または再インストールしたアプリを起動し、以前エラーが出た操作を繰り返します。正常に動作すれば、追加のDLL操作は不要です。複数のアプリで欠落や破損に関するメッセージが出る場合は、方法3で関連コンポーネントを広く診断します。
方法3:Fionn DLL Fixerで診断する
この方法が適している場合
公式ランタイムの修復とアプリの再インストールで解決しない場合、または複数の依存関係エラーが出る場合に検討する任意の方法です。Fionn DLL Fixerは、Windows上のDLLの欠落、破損、バージョン不一致、System32パス関連の問題を検出できます。無料版には3回の無料試行が表示され、VIPではDLL、DirectX、ランタイム、システム修復機能を利用できます。
操作手順
- Fionn DLL Fixerを起動します。自動スキャンが完了すると、検出されたDLLとシステムの問題が表示されます。

- スキャン後に修復をクリックし、検出された問題の修復を開始します。

- ボタンが修復中と表示されている間は、処理が終わるまで待ちます。

- 修復完了の確認画面でOKをクリックします。再起動を求められた場合は、確認作業の前にWindowsを再起動します。

- 再起動後も問題が続く場合は再チェックをクリックします。新しい問題が見つかった場合は、もう一度修復を実行します。

結果の確認方法
再チェックで該当する問題が報告されないことを確認し、元のエラーを出したアプリを開きます。スキャン結果が正常でも、それだけでは解決を断定できません。対象アプリが同じ操作で正常に動くことを最終的な確認基準にしてください。
避けるべきよくある間違い
- 非公式サイトからDLL単体を入手する:署名済みの正規パッケージを経由せず、安全性や互換性を確認できません。
- Windowsのアーキテクチャだけで選ぶ:必要なランタイムは対象アプリのアーキテクチャで判断します。
- 最新のVisual C++パッケージだけを入れる:現行のv14パッケージは、すべての旧ランタイムを置き換えるものではありません。このファイルにはVisual C++ 2012パッケージを使用します。
- 各方法の確認を省く:同じアプリを開き、元の操作を再現してから次の方法へ進みます。
まとめ
最初に、対象アプリのアーキテクチャに合うMicrosoft Visual C++ 2012 Update 4再頒布可能パッケージを修復またはインストールします。一つのアプリだけで問題が続く場合は、そのアプリを修復または再インストールしてください。最終確認では、以前と同じ実行ファイルと操作を使い、エラーが戻らないことを確かめます。複数のDLLや依存関係の問題が残る場合は、Fionn DLL Fixerで診断、修復、再チェックを行えます。それでも直らない場合はエラー全文を記録し、アプリの配布元またはFionnサポートへ相談してください。
よくある質問
MSVCP110.dllとは何ですか?
MSVCP110.dllは、Microsoft Visual C++ 2012再頒布可能パッケージで提供されるVisual C++ 11.0ランタイム関連ファイルです。このランタイムを利用するアプリは、必要なファイルをWindowsが読み込めないと起動に失敗する場合があります。
MSVCP110.dllを単体でダウンロードしてもよいですか?
推奨されません。Microsoft公式の再頒布可能パッケージ全体をインストールまたは修復してください。非公式の単体DLLは、安全性、バージョン、アーキテクチャを確認できない場合があります。
x86版とx64版のどちらが必要ですか?
Windowsではなく、対象アプリが必要とするパッケージを選びます。64ビット版Windowsでも、32ビットアプリにはx86版が必要な場合があります。不明なときはアプリの説明書または配布元を確認してください。
Visual C++ 2012を入れても直らないのはなぜですか?
アプリのインストール破損、異なるアーキテクチャのパッケージ、別の依存関係エラーが考えられます。対象アプリを修復し、Windowsを再起動してから再確認してください。広範囲の診断は、これらの手順を終えた後に行います。
システム ファイル チェッカーでMSVCP110.dllを復元できますか?
システム ファイル チェッカーは、保護されたWindowsシステムファイルを修復します。MSVCP110.dllは別途導入するVisual C++ランタイムに関連するため、公式の再頒布可能パッケージがより直接的な最初の方法です。DISMやSFCは、Windows全体に破損の症状がある場合に検討してください。
必要に応じたDLL診断
公式ランタイムの修復とアプリの再インストールで解決しない場合は、Fionn DLL Fixerで関連するWindows DLLの問題をスキャンし、修復後に再チェックできます。
Emily Carter