はじめに
Visual C++ 再頒布可能パッケージを再インストールするには、最初に既存パッケージの修復を試します。エラーが続く場合だけ、対象パッケージを削除し、Windowsを再起動してからMicrosoft公式インストーラーで入れ直してください。本ページでは、修復、クリーンインストール、依存関係の追加診断という3つの方法を、変更範囲が小さい順に説明します。異なるアプリが別の世代やアーキテクチャを必要とするため、一覧にあるパッケージをすべて削除してはいけません。
再インストール前の準備とパッケージの選び方
作業中の内容を保存し、問題が起きるアプリを終了します。可能であれば、プログラムと機能に表示される再頒布可能パッケージの名前、年、バージョン、アーキテクチャを記録してください。同じ依存関係を復元しやすくなります。
Visual C++ 再頒布可能パッケージは、Microsoft Visual C++で構築されたアプリに必要なC/C++ランタイムライブラリを導入します。選ぶべきアーキテクチャはWindowsではなく、対象アプリのアーキテクチャによって決まります。
解決方法の比較
| 症状 | 推奨方法 | 変更内容 |
|---|---|---|
| 最近になって1つのアプリだけが起動しなくなった | 既存パッケージを修復 | 削除せず、選択したランタイムのファイルや構成を修正 |
| 修復できない、またはインストール破損が表示される | クリーンインストール | 問題のあるパッケージだけを削除して入れ直す |
| 再インストール後も複数のアプリでDLLエラーが出る | 依存関係を追加診断 | DLL、ランタイム、システムコンポーネントの広範な問題を確認 |
方法1:既存のVisual C++ 再頒布可能パッケージを修復する
この方法が適している場合
必要なパッケージが一覧にあり、1つのアプリでランタイムエラー、起動エラー、コンポーネント不足が発生し始めた場合に適しています。登録済みパッケージを維持できるため、最も変更範囲の小さい方法です。
修復手順
- ランタイムを使用する可能性があるアプリをすべて終了します。
- Windows検索に
コントロール パネルと入力して開きます。 - プログラム、続いてプログラムと機能を選択します。
- 対象のMicrosoft Visual C++ Redistributableを選択します。
- 変更を選び、インストーラーの修復を実行します。
- 修復が完了したらWindowsを再起動します。
すべてのプログラムで変更または修復を利用できるわけではありません。どちらも表示されない場合は、方法2へ進んでください。
結果を確認する方法
エラーが発生していたアプリを開き、以前エラーを引き起こした操作を繰り返します。正常に起動して操作できれば修復は完了です。プログラムと機能を開き、パッケージが引き続き表示されていることも確認できます。
修復しても同じエラーが再現する場合は、対象パッケージを記録してからクリーンインストールへ進みます。
方法2:Visual C++ 再頒布可能パッケージを削除して再インストールする
この方法が適している場合
修復が失敗する、パッケージ自体を修復できない、またはインストールが不完全な場合に使用します。対象アプリに関係するバージョンとアーキテクチャだけを削除してください。古いパッケージは別のソフトウェアに必要な場合があり、共存できます。
再インストール手順
- Windows 11では設定 > アプリ > インストールされているアプリ、Windows 10では設定 > アプリ > アプリと機能を開きます。
- 対象のMicrosoft Visual C++ Redistributableを探し、表示される年、バージョン、アーキテクチャを記録します。
- 対象パッケージのアンインストールを選び、画面の指示に従います。
- 使用中だったランタイムファイルを解放するため、Windowsを再起動します。
- Microsoftのサポート対象Visual C++ 再頒布可能パッケージのダウンロードページを開きます。
- 対象アプリに合うx86版、x64版、またはARM64版をダウンロードします。
- ダウンロードしたインストーラーを開き、ライセンス条項に同意してインストールを選択します。
- Windowsを再起動し、問題があったアプリを起動します。
結果を確認する方法
プログラムと機能で、再インストールした項目を確認します。その後、元のエラーを再現した操作を試してください。アプリが以前のランタイムエラーなしで動作すれば、実用上の確認は完了です。一覧にパッケージが表示されるだけでは、アプリが正しい依存関係を使用した証拠にはなりません。
インストールや削除が妨げられる場合は、Microsoftのプログラムのインストールまたは削除を妨げる問題の対処方法を確認してください。レジストリクリーナーを使ったり、ランタイムファイルを手動で削除したりしないでください。
公式パッケージを入れ直しても複数のアプリで問題が続く場合は、単一パッケージ以外の依存関係を確認します。
方法3:残っているエラーをFionn DLL Fixerで診断する
この方法が適している場合
公式パッケージを修復または再インストールした後も、複数のアプリが起動しない場合に限って検討します。DLLの欠落、破損、バージョン不一致が示される状況では、Fionn DLL FixerでVisual C++などの依存関係、DLL読み込み、アプリのクラッシュ、起動失敗をスキャンできます。この方法はMicrosoft公式パッケージの代替ではなく、追加診断です。
診断と修復の手順
- Fionn DLL Fixerを起動します。DLLとシステムの問題が自動的にスキャンされ、完了後に検出結果が表示されます。

- スキャン完了後、Repairをクリックして、検出されたDLLとシステムの問題の修復を開始します。

- 修復が終わるまで待ちます。処理中はボタン表示がFixingに変わります。

- 完了ダイアログでOkをクリックします。再起動を求められた場合は、結果を確認する前にパソコンを再起動します。

- 再起動後も問題が続く場合は、Recheckをクリックして再スキャンします。新しい問題が検出された場合は、再度Repairを実行します。

結果を確認する方法
再チェックを実行した後、以前失敗していた各アプリを起動します。スキャンで問題が検出されなくても1つのアプリだけが失敗する場合は、そのアプリ自体を修復または再インストールしてください。アプリ固有のファイルや設定が原因の可能性があります。
避けるべき操作
- すべての再頒布可能パッケージを削除する:複数の世代とアーキテクチャが正しく共存している場合があります。
- Windowsのアーキテクチャだけで選ぶ:64ビット版Windows上でも、32ビットアプリにはx86ランタイムが必要です。
- DLLファイルを個別にダウンロードする:第三者のDLL配布サイトではなく、署名されたMicrosoft公式インストーラーを使用してください。
- 最新版が従来版をすべて置き換えると考える:Visual Studio 2013以前の再頒布可能パッケージは別に管理されます。
- 各方法の後に確認しない:毎回元のアプリをテストすれば、どの変更がエラーを解消したか判断できます。
まとめ
まず既存パッケージを修復し、改善しない場合だけ対象のVisual C++ 再頒布可能パッケージを削除して、Microsoft公式インストーラーから入れ直します。パッケージはWindowsではなくアプリのアーキテクチャに合わせ、使用状況が不明な従来版は残してください。最終確認では、インストール済み一覧を見るだけでなく、元のアプリで同じ操作を実行します。複数のアプリでDLLやランタイムの問題が続く場合は、追加診断としてFionn DLL Fixerを利用できます。1つのアプリだけが失敗するなら、その提供元の要件を確認し、アプリ自体を修復してください。
よくある質問
x86版とx64版の両方をインストールする必要がありますか?
必要になる場合があります。64ビット版Windowsでは、32ビットアプリがx86パッケージを、64ビットアプリがx64パッケージを使用します。両方の種類のアプリを使う環境では、x86版とx64版の共存は正常です。
再インストールすると個人ファイルは削除されますか?
通常、再頒布可能パッケージの再インストールによって個人文書が削除されることはありません。変更されるのは、アプリが共有するランタイムコンポーネントです。作業前にアプリを閉じ、対象パッケージだけを削除してください。
古いMicrosoft Visual C++ 再頒布可能パッケージは削除できますか?
使用状況を確認せずに削除することは推奨されません。アプリごとに必要なリリースが異なり、Visual Studio 2013以前のパッケージも並行して使われる場合があります。削除前にアプリ提供元の要件を確認してください。
別のバージョンが既にインストールされていると表示されるのはなぜですか?
同じ版または新しい版が既に登録されている可能性があります。プログラムと機能へ戻り、変更 > 修復を試してください。通常の削除も失敗する場合は、Microsoftのインストールと削除に関するトラブルシューティング手順を先に実行します。
再インストール後もアプリが起動しないのはなぜですか?
別のアーキテクチャ、従来版パッケージ、または別の依存関係が必要な可能性があります。正確なエラーとアプリ提供元のシステム要件を確認してください。1つのアプリだけならアプリ自体を修復し、複数のアプリなら依存関係を広く診断します。
Emily Carter